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大型客船沈没事故で生き延びるための具体的な対処法

http://www.wikihow.com/Escape-a-Sinking-Ship

大型客船沈没事故で生き延びるための具体的な対処法

■↓【実録:コンコルディア号の沈没】

sinking of the concordia caught on camera hdtv x264 c4tv p

■↓旅客船の船員のための群衆管理基本手引書

http://www.maritime-forum.jp/et/pdf/h29_Basic_Crowd_Management_Guidebook_jp.pdf

今日の技術および安全性の進歩により、乗っている大型客船が沈没する確率は、非常に低いものです。しかし、大型客船や貨物船などが水没する確率は皆無とは言えません。安全基準が厳しく適用されていない国では、このような多数の命を失い、救出に何日もかかるほどの大型客船事故が起こり得ます。万一、このような命の危険が生じた場合、大型客船の沈没事故から生き延びる確率を上げるためのアドバイスを以下に記しています。

手段1: 基本: 出港前

1. まず、船が沈没するメカニズムを理解しておきましょう。
興味本位という理由でも良いので、船がどのように沈むかを知っておくと、まさかの時に役立ちますし、沈みつつある船に何が起こっているか予測できるようになります。あらゆるタイプの船は、船体の形、重心、そして損傷原因よって、浸水の仕方や沈み方が異なります。ですから、一概に1つのルールが、すべてのタイプの船に当てはまるということはありません。

通常、一番低い場所にある船底部分から、浸水し始めます。船底は、エンジニアリング・セクションの一番低い場所にあるスペースです。

船底部分からの水の侵入は、非常によくあることです。シーチェスト(海水箱)やシャフトのベアリング、バルブのシール部分から水が入ってきます。

船には、船底にポンプがあり、浸水があるレベルにまで達すると、水を外に出す仕組みになっています。このようなポンプは、船底に設置されており、できるだけ早い段階、かつ出来るだけ浸水レベルが低い段階で、冠水を防ぐ役割を果たしています。しかし、ポンプだけでは、必ずしも冠水に対応できるとは言えません。

他の船や氷山などにぶつかったり、シーチェストが壊れたり、攻撃されたりすることで船は沈没することがあります。ギリシャのクルーズ船MTSオシアノスのケースでは、船底からは離れた場所にある下水の船外排出バルブが壊れており、トイレやシンク、シャワーに下水が逆流して、船内が浸水しました。このような状況では、ポンプは何の役にも立ちません。

タイタニック号は、右舷船首から、継ぎ目が開いて約50フィート(15.2m)割れ、6区画が冠水しました。その後は、歴史として知られています。ポンプで排出しきれない水が入ってきたのです。ルシタニア号は、爆撃されて2回爆発しました。MSシーダイヤモンド号とMSコスタ・コンコルディア号は、共に良い天候で航行していたところ、はっきりと識別できるサンゴ礁にぶつかり、座礁して沈没しました。このような多くの有名な事例があります。

小さいボートでは、大型船とは異なる様子で冠水します。通常、小さいボートは、できるだけ浮かびやすい材質で作られています。ボートが沈む理由としては、船尾梁が低い、ドレイン・プラグが無くなっている、クーリング・システムの漏れ、ドアが壊れている、きちんと閉められていないなど(カーフェリーなどの場合)が挙げられます。ドアが壊れていたことが沈没の原因となったのは、カーフェリーのエストニア号で、ドアが壊れていたので沈没しました。

2. 船の安定性は、ある程度、重心によって決まります。

カーフェリーのエストニア号の場合は、壊れたドアから浸水しました。この事故では、船の揺れが遅くなりました。これは、良くない兆候で、フェリーが揺れていないということは、船自体が安定を保てなくなっているということです。海洋船については、その構造が他とは異なります。

ミシガン大学船舶海洋工学部、海洋流体研究所の研究者Steve Zalek氏によると、船の重心が低いと、船は早く揺れるということが検証されています。この場合、乗客は船酔いし、荷崩れし、コンテナは海に投げ出されてしまいます。しかし、重心が高い位置にあると、乗客もより快適になり、荷崩れもせず、コンテナも船外に投げ出されることもありません。

揺れが酷過ぎると、海が荒れている時に転覆してしまいます。理想は、ハンドルがきられた時に、安定性を保つため、船が左右どちらにも10度以上傾かないことです。

3. どのような船に乗っても、個人用の救命具の置き場所を、必ず確認してください。

港間を移動するだけの短い距離を航行する時や、日帰り旅行、クルーズなどでも、救命具がどこにあるか確認しておくことで、自分の命を守ることができます。

クルーズの場合、大型客船における標準安全訓練の一環として、まずは自分の救命胴衣が客室にあることを確認するよう求められます。必要があれば、幼児や子供用の救命胴衣があるかも確認しておきましょう。もし、ない場合は、すぐにクルーに伝えてください。また、あなた部屋の近くに救命ボートがあるかも確認してください。その際、視界が悪くても、ボートまでの道順が、明示されているかどうかも確認してください。飛行機の中にあるような、緊急用出口がわかるようなライト表示が一般的です。

個人用の救命具の装着方法と使用方法を読み、不明点はクルーに聞いてください。

もし、自分の母国語とは違う言葉をクルーが話すような船に乗って旅する場合は、緊急時に、直接あなたに指示を出してくれる人を見つけておいてください。大型客船への乗船前に、このような件についても明確にしておくと安心です。

4. 自分の常識について考えましょう。

理性的、論理的なことではありますが、「いざという時に、自分はどう行動するか」ということです。

女性や子供をまずは避難させ、それから男性が後に続くのが良いと思いますか?もしくは、早いもの順ですか?
または、自分のことを優先させますか?
これは、実際、その船がいる水域の国はどこか、そして船籍はどこの国か、それから、所有国はどこかによって、その国の法律によって決められています。

大型客船タイタニック号では、女性や子供が救命ボートに乗りましたが、これは、国際水域にタイタニック号がいたこと、そして、船籍がイギリスであったので、イギリスの法律では、そのような行動に出ることが法律で決められていました。また、救命ボートに乗り込む時間もありました。しかし、ルシタニア号は、18分で沈没したので、救命ボートに乗り込む時間すらありませんでした。

手段2: すぐに沈没しそうな場合

1. 沈没しかけている船の責任者である場合は、救難信号メーデーを発信してください。
「船舶からの救難信号発信方法について」を読んでください。

2. 避難シグナルを聞いてください。

標準的なシグナルは、7回短い警告音の後、1回長い警告音が鳴ります。キャプテンと、その他のクルーは、すべてのクルーと乗客に対して、船内放送で呼び掛けをおこなうこともあります。

3. 救命胴衣を着用してください。
時間があれば、大型客船から脱出する前に救命胴衣を着用しておいてください。また、その他の救命アイテムがあれば、それも使ってください。ただし、その救命アイテムを手に入れる時間を費やすことで、自分の命や他の人の命を危険にさらさないでください。

時間があれば、防水ギアも着用してください。例えば、ヘッドギア、ジャケット、手袋などが挙げられます。緊急用救命スーツがあり、着用できる時間があれば、それも着用してください。ただし、救命スーツを着用すると、冷たい水の中でも生き延びられる確率は高くなりますが、客船には準備されていないことが多いです。このようなスーツにアクセスできるクルーは、通常、救命スーツを2分で着用する訓練を受けることが求められています。

自分が救命胴衣をつけてから、幼児、子供、ペットの救命胴衣を着けさせてください。

4.指示に従ってください。

これが、一番大切な手順です。安全のために何をすればよいかが分からない場合は、キャプテンまたは、クルーメンバーが、指示を出してくれます。大型客船のクルーは、高度な救助訓練を受けており、安全のために何をすべきかを把握しています。誰も正しい指示を出してくれない場合は、自分で逃げ出すことを試みてください。

きちんとした大型客船では、集合場所が決められており、ここに全員が集まって避難を開始することになっています。集合場所にいく訓練を受けた場合は、万一の事態が起こったら、訓練どおりに行動してください。

指示が聞こえなかったり、理解できなかったりする場合は(自分の国の言葉でない場合など)、ひとつのことを心に留めておいてください。それは、船の上に行ってから、脱出することです。船の中央や内部にいると、パニックに陥ってしまうので賢明ではありません。

キャプテンから任務を与えられた場合、もしその指示に従えないと思われれば、その旨をきちんとキャプテンに伝えてください。そうでなければ、出来る限り、その任務を遂行してください。

5. 落ち着いてください。パニックにならないでください。

ありふれたアドバイスではありますが、パニックになればなるほど、救命ボートに乗るまでの時間が長くかかります。ある研究によると、パニックにならない人は、全体の15%だけで、実に70%が論理的に物を考えられなくなります。そして、残りの15%は、理性を失います。

このように、落ち着くということが、他の乗客に対応したり、自らが生き延びるために何をすべきか考えるために大切になってきます。周りの人がパニックになっている場合は、できるだけ落ち着かせてください。パニックになったままだと、行動が遅れて、避難できなくなる恐れがあります。残念ながら、船上でパニックになると、多くの人々に迷惑をかけ、人々が押し合うため、船から脱出する前に、怪我をする人がでてきます。

パニックの正反対の状態とは、呆然とし、まったく反応できなくなる事だと認識しておいてください。

誰かが、恐怖で動けなくなっている時は、その人に向かって叫んでください。飛行機の客室乗務員が、乗客を燃え盛る飛行機から脱出させる時にも、この手法を使うよう訓練されているので、船にも応用できます。
自分の呼吸を整えるようにしてください。ヨガやピラティス、その他類似のリラックス呼吸法を知っているならば、その呼吸法で、自らの気持ちを落ち着かせてください。また、生き延びるため水に入ったとしても、このような呼吸をしてください。

6. 最短距離のルートではなく、最速ルートで脱出することを考えてください。

すばやく脱出することは、危険を伴う最短距離で脱出するよりも重要です。船が傾き始めたら、何かを掴み、まっすぐに立っていられるよう、そして、行きたい場所にたどりつけるよう何かを掴んでください。手すりや、パイプ、フック、ライトの装具などが挙げられます。

エレベーターは使用しないでください。火災から逃れる時にエレベーターを使うべきではないのと同様、電気で動いている物は、避けたほうが良いでしょう。沈没している船内のエレベーターで足止めされたくないので、階段が水につかっていて仕方ない場合だけ、エレベーターを使用してください。

大型客船内のデッキエリアにいる場合は、投げ出されないよう、そして浮いている物にぶつからないように気をつけてください。大きなものに当たると、意識を失い、死んでしまうこともあります。

7. デッキまで上がってこれたら、緊急集合場所または一番近い救命ボートに向かいます。

今日の大型客船クルーズ便の多くでは、乗客が緊急時にどこに行けばよいかを把握できるよう、出港前に、安全のための訓練や、手順説明をおこなっています。もし、そのような訓練や説明が無い場合は、クルーが、乗客を船から退避させてくれるような場所に向かってください。クルーの任務は、安全のために、まずは乗客を先に船から下ろすことなので、通常、クルーが最後に大型客船から脱出することになっています。

クルーが大型客船内にいるのに、自分も脱出しないでヒーローになろうとしないでください。自分自身と、愛する人が生き延びるチャンスをつぶさないよう、すべきことをしてください。このような緊急事態は、映画のようにはいきません。

8. 救命ボートを探してください。

一番良いのは、体が濡れていない状態で救命ボートに乗り込むことです。濡れてしまうと、低体温や低温ショック(以下を参照)のリスクが高まります。救命ボートが、既に展開されている場合は、状況に応じてクルーの指示に従い、一番良い場所に入り込む、もしくは飛び乗ってください。

救命ボートが無い場合は、浮輪や同様の浮き具を探し、水に投げ入れてください。水に入らなければならない状況になれば、生き延びる確率は、非常に低くなりますが、全く何もないよりは、浮き具を使うほうが良いでしょう。

船から飛び降りたり、船が傾いている場合は単純に下りたりしなければならない場合も考えられます。近くに救命ボートがある場合は、そこまで泳ぎ、腕を振って、注意をひくよう叫んでください。
もし、飛び下りなければならない場合は、必ず飛び降りる場所を目視してください。人や、ポート、火災、プロペラなどがあることもあります。水面下に、ぶつかるものが無いことを確認してください。理想的なのは、救命ボートに直接乗り込むことです。もし、それができない場合は、救命ボートにできるだけ近い場所に飛び込み、すぐにボートに乗り込めるようにしてください。

9. 救命ボートに乗ったら、指示に従い、落ち着いてください。そして、救助を待ちます。

大型客船の快適さとはうって変わり、外洋で孤独に救助を待つことは、間違いなく脅威を感じると思います。しかし辛抱してください。救助は来ます。

救命ボートでは、慎重な割り当てをしてください。発煙筒はむやみに使わず、発煙筒を使う事で間違いなく救助者があなたのボートを確認できる時に使ってください。身を寄せ合って、暖をとってください。見張り番も設けてください。雨水貯め、海水や尿は飲まないでください。負傷している場合は、出来る限りのケアをおこなってください。

気をしっかり持ってください。海洋で生き延びた人達の話によると、過酷な状況でも救助待って、気をしっかり持っていた人が、最終的には救助、生存しています。

救命ボートが見当たらない場合は、その代用になりうる物を探します。救命ゴムボートや、船から出た浮く物を(漂流物、がらくた)などが挙げられます。

10. 過酷な現実が待っていることも覚悟してください。

救命ボートに、直接またはすぐに乗れない場合は、あなたの生き延びる確率は、かなり低くなります。海は冷たいですし、もし波が高いようであれば、いくら水泳が得意な人でも、冷たさと海のうねりに勝つのは難しいでしょう。救命ボートの数が少なかったり、救命ボートが失われてしまったら、実際にボートに乗れる人数は限られてきます。そうなると、人々はさらにパニックを起こし、人々がボートに押し寄せ、つかまったりするので、救命ボートに乗っていることすら、危険な状況になります。

冷たい水の中にいると、低体温症になります。低体温症になると、眠くなります。眠ってしまったり、意識がなくなると、溺れるリスクが高くなります。

低温ショックは、冷たい水により起こるショック症状で、脈拍と血圧が上がり、息がコントロールできなくなり、すぐに体が機能しなくなります。低温ショックでは、不随意の呼吸が始まることがあります。これは、水中でよく起こります。冷たい水に入ることに慣れている人は、この症状に耐えることができ、最初の数分間で、呼吸を元に戻すことができます。しかし、多くの人は、それが出来ず、溺れてしまいます。この低温ショック症状は、低体温症の前に起こります。

ショックが起こると、全てが現実離れし、生き延びるための行動が阻害されます。もし、ショックが起こらなければ、精神的苦痛が起こる確率が高いと言えます。見渡す限り水と水平線。そして、いつ救助が来るかも分かりません。生き延びることに集中したり、心理ゲームをしたり、数を数えたり、他の人のニーズなどを考えることで、この精神的な苦痛を避けるようにしてください。

手と指の感覚が、非常に早い段階で、無くなってきます。そのせいで、ライフジャケットを着るのが難しくなるか、ライフジャケットを着れなくなることもあります。

天候が良くても、熱中症や日焼け、脱水症状が出てきます。できるだけ自分の体をカバーし、慎重に水の配分をしてください。

あなたが生き延びることができても、一緒に救命ボートに乗っていた人が生き延びられない恐れもあることを覚悟しておいてください。必要であれば、心的外傷後ストレス障害のカウンセリングを受けてください。

Q&A
Q: 大型客船のデッキからなど高い場所から水に飛び込む最良の方法は?
A: 高い場所から飛び込まないでください。その場所から飛び込みやすいと思っても、水に近い場所を探してください。20メートル以上の高さから水に飛び込むと、約50マイル/時の速さで水にぶつかることになり、水がコンクリートのようになるので、重傷を負ったり、死に至ることもあります。

Q: 救命ボートが無い場合、どうしたら良いですか?
A: 木片などの浮かぶ物につかまってください。そして、海がさほど冷たくない場合は、救命胴衣を着けて、海に飛び込んでも良いです。

Q: 水に囲まれて、大型客船内に閉じ込められた場合は、どうしたら良いですか?
A: 今いる場所に水が入ってくる前に、出口を探します。窓があれば、壊して脱出してください。

Q: サメなどの生物が水中にいる場合は、どうしたら良いですか?それでも、救命ボートに飛び乗ったほうが良いですか?
A: どちらが良いか考えてみてください。船と一緒に沈むか、救命ボートで生き延びるチャンスを掴むか。救命ボートに乗っている人をサメが襲うことは、あまりありません。救命ボートに乗り込んで命をつなぐほうが、大いに良いはずです。

Q: 水に入らなければならない状況であれば、浮いているものに向かって泳ぐほうが良いですか?それとも、できるだけ長く船に残っていたほうが良いですか?
A: 救命ボートなどの浮かんでいる物に移動したほうが良いです。もし、沈没する船が渦潮を作っているようならば、そこから離れてください。

Q: 沈没しかけている大型客船から飛び降りるしかない場合、どこから飛び降りるのがベストですか?
A: 危険にさらされないよう、水に近い場所から飛び降りてください。できれば、怪我をしないようにするため、ゆっくりと水に入ってください。

Q: 大型客船のプロペラに向かって、私の救命ボートが動いているようならば、どうしたら良いですか?また、サメがいたらどうしたらよいですか?
A: 他のボートに飛び移ってください。

Q: 大型客船が沈む時に、渦潮を作りだしますが、救命ボートに乗り込んだほうが良いでしょうか。それとも、できるだけ早く、大型客船から離れるために泳いだほうが良いでしょうか。
A: 救命ボートに乗り込んでください。渦潮に引き込まれそうになったら、何かにつかまることもできます。

Q: インドからセイロンまで船で旅をしている時に、沈没し始めたら、どうしたら良いですか?
A: 希望も無くなりそうですが、それでも生き延びることはできます。まだ、アラームが鳴っていないようであれば、大声で周りの人に危険を知らせてください。ヒーローのように、無理をしないでください。救命ボートが無い場合は、浮かぶものにつかまってください。高い場所から水に飛び込まないでください。低い場所を探して水に入ってください。但し、低い場所に行きつくために無理をしないでください。浮かぶ物を掴んで、慎重に海に飛び込み、できるだけ沈んでいる船から遠ざかってください。電話があれば、助けを求めてください。

Q: 大型客船での旅をする前に準備すべきことはなんですか?
A: スナック、基本的な救急キット、温かく快適な服を持っていってください。ただ、用心しておいてください。そして、緊急時には、クルーの指示に従ってください。

Q: 乗っている大型客船が転覆したら、どうなりますか?
A: 空中に船体が飛び出した後、水中に沈んでいきます。その際、水の渦を作って沈むので、船から脱出し、近寄らないようにしてください。

Q: 幼児や子供と一緒だと、どうしたらよいですか?
A: まずは、自分がライフジャケットを着てください。そして、子供にもライフジャケットを着せてください。可能であれば、救命ボートに乗る時や、脱出する際に、一列に手をつなぐように指示してください。

Q: ドアがロックされていて、外に出られなくなったら、どうしたら良いですか?
A: もし、ドアが固く閉ざされていれば、逃げられません。

ヒント
•可能であれば、救命ボートに乗る際は、食料をたくさんと、水、ブランケット、方位磁針を持っていってください。数時間以上の長い時間、ポート上で耐えるには必要なサバイバル品です。

•表では、海水が21度~27度の場合、生存可能時間は「3時間~不明」とありますが、研究では、人間の体は、空気中よりも水中で3倍の速さで、体の熱が奪われるとされています。22度というのが、人体が、72時間後に低体温になる閾値を越えるポイントです。

•生き延びるためには、お互いに助け合ってください。1人では、生き延びられないこともあります。

•他の人と一緒にいるようにしてください。士気を維持でき、お互いに助け合うことができます。

•仕事やレジャーで、海に出ることが多い場合は、「船からの脱出(アバンダン・シップ)」バッグ(ディッチ・バッグまたはフリー・バッグとも呼ばれています)を準備することを検討してください。安いものではありませんが、このようなバッグを持つことで、生存できるチャンスは大きくなります。防水性で、手首に着けることができるものを選んでください。水、食料、懐中電灯などを入れておきます。また、荷物を詰め込んでも水に浮き、防水性のものにしてください。

•以下の表は、水中での生存時間の詳細を示しています。

•ネズミは、未来を予測することはできません。船に水が入ってくるところにたまたま住んでいて、水が入ってきたことによる恐怖のせいで、船から逃れようとするのです。とはいえ、ねずみがジャンプしているようであれば、ポートに水が入ってきているサインです!

•緊急用の浮き具を作ってください。ライフジャケットを着る時間が無い場合は、自分で浮き具を作ります。作り方は、ズボンを脱ぎ、両裾部分を結びます。はためかせて、ズボンの中に空気を入れてください。ウエスト部分を水に入れて押さえます。これで、空気がズボンの中に閉じ込められるので、つかまっておける浮き具となります。何も無いよりは、この浮き具があるほうが良いのですが、あなたがはいているズボンが、浮き具にするだけの強度があるかどうか、そして、海水が冷たすぎたり、海が荒れていないかどうかによって、有効度が違ってきます。

•海で雨水をためるには、救命ボートか筏の上に防水シートかタープをはり、雨水や水滴を集めます。

■↓大型クルーズ客船時代の到来と課題 – 日本海難防止協会
http://nikkaibo.or.jp/pdf/559_2013.pdf

一般社団法人 日本防災教育訓練センターでは、大型客船の座礁事故、衝突事故、沈没事故で生き延びるための具体的な対処法などの事態対処術も指導いたしております。

ご興味がある方は、下記からお問い合わせいただくか、電話03-6432-1171、または、info@irescue.jpまでご連絡ください。

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一般社団法人 日本防災教育訓練センター
代表理事 サニー カミヤ
~助かる命を助けるために!~
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