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テロから身を守る方法

http://www.wikihow.com/Avoid-Being-a-Victim-of-Terrorism

今回はWikihowから、米国流の「テロの犠牲者にならないためには」を翻訳してみました。WikiHowはMediaWiki.orgが編集している、アメリカでは学校教材でも使われているほどよく活用されているWebメディアです。

テロから身を守る方法

あなた自身やあなたの知人や友人が、テロに遭遇し、犠牲になる確率は非常に低いかもしれません。

しかし、海外へ旅行に行く計画を立てている時や仕事などで海外出張する場合は、事前に渡航先国の治安や安全情報をリサーチしておくことでテロに遭遇したり、犠牲になる確率を下げる事ができます。

また、国内・海外旅行に限らず、どちらでも共通してテロから身を守る方法があります。例えば、大勢の人が集まるイベントや観光客に人気の宗教に関連する場所で、一番人が多い時間帯(昼過ぎから夕方)に行くのはできるだけ避けましょう。

特に宗教的な休日の期間には、より注意するようにしましょう。常に現地で使える携帯電話を持ち歩き、病院、ホテル、警察署、大使館など安全な避難場所が近くにあるか認識し、電話番号などを登録しておきましょう。あくまでもテロ攻撃の犠牲になる確率は非常に低いとは思いますが、万が一、遭遇してしまうとせっかくの楽しい旅行が人生で最悪の思い出になってしまいます。

旅行を思いっきり楽しむための最低限の準備として、危険情報を知っておくことは大事ですし、また、自分が知っていることで同行者を助けることもあります。

手段1: 個人の安全を確保する。

1. 旅行前にテロに対する警告はないか確認しましょう。

海外安全情報

あなたの国の政府国務省が、テロ発生の危険性が高い渡航危険地区のリストを提供しているはずです。旅行を計画する前に、このような部門のウェブサイトを確認しておきましょう。

※外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp

•インターネットに接続できない場合は、地元の大使館または警察署、現地担当旅行会社に問い合わせ、テロ警告が出ている場所のリストを提供してもらいましょう。
•ニュースを見て、テロの脅威について学んでおくこともできます。旅行先の国についてのメディアレポートを随時確認しておきましょう。[1]

2. 周囲の目を引かないような服装をしましょう。

目立たない服装をしましょう

(日本人では少ないと思いますが。。)刺青がたくさんある場合は、刺青を覆うような服装をしましょう。特に比較的保守的な国に行く場合は、その国で宗教的に受け入れられない服装には逆らわないことが大切です。特に明るい色の服やキラキラした服を着るのは避けましょう。宗教的慣習が厳しい国へ旅行する際は、その場所の人と同じような服装をして、一般市民に溶け込むようにしましょう。

もちろん、世界のほとんどの地域では、Tシャツとジーンズを着ていれば目立つことはありません。しかし、旅行者が一般的な服装と思っていても、現地では、かなり特殊な服装である場所も多くあります。どこに行くにしても、できるだけ目立たない服装をするよう心がけましょう。また、反政府的なメッセージがデザインのTシャツは避けられることがありますので、自分が着ているTシャツの文字の意味を調べておきましょう。

3. 自分の出身国が分かるような服装は避けましょう。

 

自分の出身国がわからないようにしましょう

自国の国旗がついたシャツや帽子の着用は避けましょう。テロリストが、それを見て、あなたがその国の人物だと特定し、標的にしたり、拉致・人質の対象者にすることがあります。また、衣類、バックパック、スーツケース、帽子、Tシャツやジャケットに、自国の国旗がついたキーホルダー、ボタン、ステッカー、パッチなどは貼らないでください。

4. 宗教的な服装は避けましょう。

 

宗教的な服装を避けましょう

特定の宗教の信者をターゲットにしているテロリストに遭遇した場合、テロの犠牲になることが考えられます。十字架、ヤムルケなど宗教的なスタイルは、テロリストの標的になることがあります。宗教的な信心は大切だとは思いますが、まず、身を守ることを優先しましょう。

5. テロ攻撃に備えて、避難できる安全な場所を確認しておきましょう。

テロに備えて安全な場所を知っておく

現地で携帯電話を使えたとしても、屋外でWiFiがつながらないケースが多々あります。できれば、旅行の出発前に旅行先の地図を購入してください。そして、その地図上の警察署、ホテル、病院すべてに印をつけておきましょう。そして、よく行く場所や訪れる予定をしている場所、近いうちに訪れる場所に一番近い警察、ホテル、病院など、安全な避難場所となり得る場所は丸で囲んでおきましょう。旅行中は、この地図を持ち歩き、テロ事件が発生した場合は、印をつけた安全な場所に向かってください。旅行日程を家族や身近な友人に伝えておくことも大切です。

旅行前にオンライン上の目的地の地図にアクセスして、現地での旅行行動計画にピンを打っておくと、WiFiにつながる屋外では、GPSを使って確実に行き先へたどり着けると思います。

6. 目的地には、できる限り直行便をつかって行くよう計画してください。

歴史をふりかえると、最も大きなテロ攻撃の始まりは飛行機内や空港施設内でおこっています。

あなたの国では、テロリストを通さないためのセキュリティとスクリーニングは、最新の金属探知機やX線装置などの警備設備を使っているため、十分かもしれません。しかし、他の国では不十分ということもあります。安全を確保するには、あなたの国から目的地までの直行便を利用するようにしましょう。

目的地に直行便で行けない場合は、海外安全情報サイトなどで、テロリストの標的になるリスクが一番低い国の空港で乗り換えをするよう計画を立ててください。

7. 空港では一番安全な場所にいましょう。

空港では一番安全な場所にいましょう

空港内の2か所、セキュリティ・チェックポイントと金属探知機を通りすぎたエリアと、セキュリティ・チェックポイントを通る前のエリアが比較的安全です。空港に到着してすぐの入り口付近などは、安全性の低いエリアにいることになるので、そこに長くいないようにしてください。その代わり、できるだけ早く荷物をチェックインして、セキュリティを通過しましょう。

8. 自分でタクシーを選びましょう。

自分でタクシーを呼びましょう

旅行先が危険な国のリストに入っている場合、自分が乗るタクシーをホテル・スタッフなどを含め、他人に呼ばせないようにしましょう。もしかすると、それは本当のタクシーではなく、内通者が依頼したテロリストが運転している車かもしれません。街を見て回る際、タクシーを拾う時には、色々な場所のタクシースタンドを利用してください。また、明確なタクシーのマークがついているものだけを利用してください。タクシー運転手の顔と、車内のフロントおよび/または後部にあるIDパネルの写真が同じであることを確認してください。タクシーに乗るときは、以下を確認しましょう。

•有効期限が書かれた公認ライセンス
•タクシー番号
•タクシー会社名とその情報
•有効なナンバープレートと登録証

できれば、上記の情報の写真や動画を撮って、家族へ送っておくことも大切です。

9. 知らない人に、いろいろと話さないでください。

知らない人に自分の滞在目的を話さないこと

テロや拉致、人質の犠牲となるのを避けるため、個人情報や旅行スケジュールなどはSNSでの発信も含め、誰にも話さないようにしましょう。もし、信頼できる友人に、そのような情報を伝える際は、プライベートな場所を選び、周りで盗み聞きしている人はいないか注意してください。

•個人情報には、宗教的な情報も含まれています。知らない人に、自分が信じている信仰を教えないでください。テロリストは、特定の宗教的背景を持つ人々を標的にすることがよくあります。

•同様に、人種や国籍についても知らない人には教えないようにしましょう。テロリストは、彼らが敵とみなしている特定の人種または国籍の人だけを標的にする事もあります。

10. 人気の観光地や人ごみに行くのは避けてください。

観光地や人混みを避けましょう

大規模な公開イベントや集会では、テロ事件がよく発生しています。例えば、コンサートやナイトクラブは、市民が沢山あつまる場所なので、頻繁にテロリストの標的になっています。静かな田舎は、テロリストの標的になりにくい場所です。

•避けたほうが良いその他の場所としては、政府の建物等、その国の経済や政治を象徴する場所が挙げられます。

•公共の場所にいる時は、常に頭を働かせて、何か怪しい人物や物を見た時には、躊躇せず通報してください。

11. 宗教的休暇では注意してください。

 

宗教イベントに気をつけましょう

宗教的な理由から犯行に走るテロリストの多くは、宗教的な休暇を狙って大がかりな攻撃を計画します。このような時期は更に注意し、人が集まる場所や宗教の儀式などが行われる教会や会場は避けるようにしてください。

12. 電話をすぐにかけられるようにしておいてください。

 

緊急電話をすぐに掛けられるようにして下さい

携帯電話はこまめに充電しておきましょう。地元の緊急サービスの電話番号を携帯電話に登録しておいてください。不審物を発見した時、テロ攻撃を目撃した場合は、あなたの携帯電話で当局に連絡してくだい。

手段2: 怪しい行動をみかけたら、通報する。

1.不審物に注意してください。

不審物に注意

路上や植え込みの中など、不自然な場所に置き去りにされたバックパック、ブリーフケース、その他の鞄には爆弾が仕掛けられていることがあります。そのような不審物をみかけたら警察か、空港施設内の場合は、空港セキュリティにすぐに連絡し、その場を離れてください。

2.監視装置を使っている人はいないか確認してください。

監視装置を使っている人は居ないか注意

あなたの知らない人が、あなたに向かってビデオや音声を数秒以上、録画、録音していたり、あなた(または他の人)を監視していると思われる人は、テロリスト、もしくは、テロリストの共謀犯かもしれません。同様に、公共の場所や他人についてのメモをとったり写真を撮っている人がいたら、当局かセキュリティーに通報してください。

3.仰々しく武装している人をみかけたら通報してください。

周囲の人の服装にも注意しましょう

爆弾のようなものを仕掛けていたり、大きなバッグを置いて立ち去る人をみかけたら、テロリストかもしれません。また、銃、ナイフ、その他の武器を見せつけながら歩き回っている人もテロリストの恐れがあります。痩せているのに仰々しく武装している人をみかけたら、当局に連絡してください。

4.誰かが不法に公共施設に侵入しようとしている場合は、当局に通報してください。

テロの疑いを見つけたら警察に通報しましょう

原子力施設、電気施設、通信施設、水道管理施設、石油施設などのインフラ関係施設はは、テロリストの標的となりえます。このような場所の周辺で怪しい行動を見かけたら(例えば、誰かが施設から出た時を見計らって侵入しようと施設外で様子をうかがっていたり、待っていたりする時)、当局に通報してください。

5.胡散臭い人がいないか注意してください。

胡散臭い人に注意しましょう

テロ計画に加わっているテロリストは、落ち着きのない行動をしていることがあります。例えば、話すのが異常に早かったり、穏やかな天候にも関わらず汗を書いていたり、様子をうかがっていたり、人で込み合う公共の場所で緊張している様子が見られます。

6.人の服装を注意して見ておいてください。

怪しい服装に注意

テロリストは、かさばっている服の下に武器や爆弾を隠していることがあります。明らかに、季節に合わない服装をしている人を見かけたら(例えば、夏なのにかさばるセーターを着ている人など)、テロリスかもしれません。すぐに通報してください。

7.テロリストの疑いがもたれる人を見つけたら、当局に通報してください。

テロの疑いがあれば通報して下さい

不審な行動が疑われたら、当局に通報してください。通常は、警察に通報することになりますが、占領地区または戦闘地区にいる場合は、兵士または平和維持活動をおこなっている人に連絡するようにしてください。もし、あなたが海外に旅行中で、当局があなたを助ける事ができない、または助けたがらない場合は、最寄りの大使館または領事館に連絡してください。

手段3: テロ発生時の対応

1. 可能であれば逃げてください。

可能であれば逃げて下さい

近くで爆弾が爆発し、けがをしていない場合は、すぐに爆発現場から逃げてください。テロリストまたはテロリスト集団が人ごみに向かって銃撃する場合は、出口を探してください。自らを危険にさらすことなく、出口まで行けるようであれば、テロ攻撃現場から離れるまで、走り続けて出口から逃げてください。

2. 走って逃げることができない場合は隠れてください。

走って逃げることができなければ隠れましょう

テロリストから逃げることができないと判断された場合は、大きなカウンターの陰やテーブルの下に隠れてください。または、安全な部屋で隠れ場所を探し、ドアをロックしてください。レンガや頑丈な素材で補強されている場所を探してください。
•携帯電話は電源を切るか、マナーモードにしてください。

3. 床に伏せてください。

床に伏せて下さい

テロリストが銃を乱射していて、目の前に立ちはだかり、逃げ場のない状態の時や逃げたり隠れたり出来ない場合には、テロリストに向かっていくなど、自分の身を危険にさらすことなく、腹部を下にして死んだふりをしてください。銃の乱射が終わるまでじっとして、動かないでください。また、救けに来た人を手助けしようと、武器を拾ったりしないでください。銃を乱射していたテロリストがその場所から出ていくなど、チャンスがあれば、逃げたり隠れたりしてください。

いかがでしたか?

日本にいても海外にいても、どのようなケースでテロリストに遭遇し、ご自身がどこに居て、何位をしているかによっても行動が変わってくるとは思いますが、考える一つのたたき台として、今回の記事のようなコンセプトを知っていただくことで、テロリストからの犯罪から回避するためのヒントにしていただけると幸いです。

外務省が作成した下記の資料も非常に参考になります。

■↓海外安全 虎の巻 外務省
http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/tora_2017.pdf

■↓海外赴任者のための安全対策小読本
http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/pamph_08.pdf

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一般社団法人 日本防災教育訓練センター
代表理事 サニー カミヤ
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