テロを具体的に防ぐためには
出典:http://www.wikihow.com/Help-Stop-Terrorism
テロを未然に防ぐことは、とても難しいことのように思えるかもしれません。しかし、1人1人ができる範囲のことを行えば、テロを予防する過程で協力を行うことができます。
まず、職場関係や通勤 の動線上等、身の回りで潜在的な単独テロの脅威がないか気を配り、様々な形の組織的な過激思想や偏向主義に警戒してください。
SNS上やブログなどで社会生活を脅かすような過激な事を書いていたり、極端に激しい批判をしたり、身近に怪しい行動をしている人がいたら、まずは、地元警察の生活安全課に知らせるか、危機管理、安全保障等を担当している自治体の担当部署、または、該当すると思われる省庁の部局などに電話による口頭通報、文章や写真、疑わしい証拠映像等をメールしたり、オンラインで公的機関にいち早く、具体的に情報提供してください。
なお、SNS等で一般の人には伝えないよう注意が必要です。理由は、情報が様々な表現で一人歩きしたり、または、発信者を特定されて、危険な目に遭うことも予想されるからです。
また、一般の人たちに伝えても何の解決にも結びつかないことも多く、別の被害者を生む要因になる可能性さえ有ります。
公的機関への通報は内容を守秘してくれますので、安心&安全です。
パート1: 潜在的な脅威を認識する。
1.怪しい行動をしている人はいないか、注意しておきましょう。
大規模な国際的テロは、その影響も大きくなりますが、国内テロ手法の前例は、米国や、その他の国で頻繁に起こっています。
海外で起こっているテロのニュースを見て、あなたが住む地域で起こりやすそうな場所や、すでに怪しい行動をしている人がいないか注意しておくことで、地元でのテロ計画を阻止する事ができます。以下のような人を見かけたら、地元の当局へすぐに知らせてください。
・大量の武器、化学薬品、有害になりうる物を集めている人
・警備員や警察でないにも関わらず、特定人物や場所の監視を頻繁、または、継続的に行っている人
(例: 双眼鏡による特定人物や場所の監視、ビデオカメラによる撮影、張り込みなど)
・セキュリティ (監視カメラの位置や電源等や警備員の配置場所など)に関する情報を集めている人
(直接質問、電話、メールでセキュリティや施設警備に関する質問をしてくる等)。
・警備付きの入口から侵入しようとしている人
(警備対応の手順、手法、対応人数、対応装備などの確認等)
・24時間、不審な人々の出入りが多いアパートの一室や管理されていない空き家に人が集まっているなど
2.様々な形の過激主義があることを認識しましょう。
怪しい行動をきちんと監視、警戒できるよう、テロの犯人となりうる人物像やグループの範囲をネット上で調べた内容などで決めつけないようにしましょう。暴力的過激主義は、特定の社会的集団や宗教的信念に基づいてはいませんし、独自の経典や形のある思想として認識するべきでもありません。人種、年齢、外見や社会的立場に関係なく、怪しい行動そのものに注意することが大切です。
3.あなたのコミュニティにいる人に何か変わった様子がないか気をつけておきましょう。
テロ行為をおこなう人は、一般的に、過激思想への転換期を経て、暴力行為に移行します。同僚、友人、家族に、過激思想を匂わせるような変化がないか注意しておいてください。注意すべき変化とは、以下のようなものが挙げられます。
・家族や長い付き合いの友人関係を突然断ち切る。
・自らに課せられた事を理由もなくやめる(例: 学校や仕事など)
・服装、食事、睡眠、お金の管理、話す言葉などに大きな変化がある。
・反社会的になり、家族への言動が暴力的になり、長期にひきこもるようになる。
・人種的または過激な意見を持つようになり、そのような意見を助長するようなソーシャル・メディア・ネットワークに参加するようになる。
パート2: 警察など当局に通報する。
1.危険な動きがあれば、地元当局に通報してください。
地元で怪しい出来事や行動を見かけたら、すぐに地元警察に通報するようにしてください。その際は、何を、いつ、どこで見たか、そして、どうして気になったのか、明確かつ正確な情報を提供してください。怪しい人物または、その関係者、車両、その他関係している物があれば、それについても具体的な詳細を伝えてください。
例えば、地元当局に電話して怪しい出来事を通報する際、例として「〇〇駅、〇〇番ホームの一番端付近で、何時頃、不審者を見かけたので連絡しています。男性が、ホームへのセキュリティーゲートに施錠されたチェーンを引っ張り、駅ホームの中に侵入しようとしているようでした。その男性の身長は約180センチ、黒いパンツに黒いジャケットを着ていました。年齢は30-40才くらいです。彼は興奮して緊張しているようにも見えたので、通報したほうが良いと思いました。」などと伝えると良いでしょう。
110番通報のポイント (例)
まずは、深呼吸して落ち着きます。
1.事件ですか?事故ですか?
「不審者を見ました」「テロ事件です」
2.それはいつですか?
「今、目の前で起こっています。」「数分前です。」
3.場所はどこですか?
「〇〇駅〇番線ホーム右側です。」「〇〇歩行者天国、〇〇通り交差点です」
「市町村名」「所在地」「建物名称」「目印」「電柱番号」等
4.犯人を見ましたか?
「犯人の人数」「年齢」「服の色」「凶器の種類」「逃げた方向や乗り物」
「日本人、外国人」「叫んでいた内容」 など
5.現場はどうなっていますか?
「約〇〇名くらいの乗客が〇〇状態で倒れています。」
「爆発で〇〇が壊れて炎上しています。」
「けが人の有無」「負傷者の人数」「被害の状況」など
6.あなたの事を教えてください。
あなたの住所とお名前、自宅の電話番号、又は使っている携帯電話番号を教えてください。
2.オンラインでの通報や情報提供。
言語や聴覚に障害のある方が利用するためのオンライン専用サイトですが、
健常者でも銀行強盗や立てこもりなどによる人質、拉致、誘拐された場合等、犯人が目の前に居て話せない場合にも使えます。
■↓警視庁 110番サイト:東京都内専用
http://mpd110.jp/
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken_jiko/110/110site.files/featurephone.pdf
■↓警視庁110番サイト通報アプリ for iOS
http://goo.gl/WbKSqV
■↓スマートフォンにより通報する場合のマニュアル(PDF形式:421KB)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken_jiko/110/110site.files/smartphone.pdf
ただし、重要な問題はこのオンライン通報システムは、緊急事態に送信したとしても執務時間外(平日の午後5時15分から翌日午前8時30分、土曜日、日曜日、祝祭日、12月29日から1月3日)に送信された通報メールは、翌執務日以降に受け付けることになるそうですので、大幅に時間が掛かってしまいます。
大変残念ですが、この警視庁のオンライン通報システムを聴覚障害者が執務時間外に通報する必要がある場合、大幅に警察の対応が遅れると思いますが、友人や家族等に現場状況等をメールして、口頭で110番通報して、対応してもらうしかないようです。
3. サイバー・テロのおそれがある場合は報告してください。
国の機関や金融機関、メディア、大企業などのホームページが改ざんされるなど、サイバー・セキュリティが侵害された疑いがある場合は(例: セキュリティで保護されたシステムまたはそのデータに不正にアクセスしようとした形跡がある場合)は、地元当局に報告してください。爆破や殺人予告等、テロの脅威につながる場合は、当局に報告することで、このようなセキュリティ対策に反映されます。
■↓都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧
https://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm
パート3:自分ができることを見つけできる範囲で実行しましょう。
1.日常的な差別と闘うため、自分の役割を果たしましょう。
差別や偏った思想は、不安、不信感、怒りにつながります。そして、そのすべてがテロを引き起こす環境をつくるおそれがあります。そのことを認識し、非難し、特定のグループに対して憎悪を持っている人と付き合うことをやめることで、あなたのコミュニティで起こっている日常的な差別を改善してください。ただ、差別や偏った思想を持った人との会話や対応には特別な配慮が必要です。
例えば、会社や組織で働く従業員が、クライアントやお客様を差別したり、上司や仲間に深い怨恨を持っていることを見つけた場合は、できるだけ早く上司に報告し、そのような人達が自分の行動に対して責任を持てるようにしてください。
2.疎外や差別されている仲間には手を差し伸べてあげましょう。
テロは自分の手には追えないものだと思われるかもしれませんが、身近なところで社会をよりよくする努力をすることで、テロとの戦いに役立つことができます。急進化の原因はひとつではありませんが、「プッシュ要因(疎外、不平等、差別)」と「プル要因(不満の受け入れ、はけ口になってくれる過激化グループからのアピール)」の両方に起因すると考えられます。孤立している疎外された同僚や仲間、知人に手を差し伸べてください。こうすることで、より強く受容性のあるコミュニティにしていくことができます。
例えば、昼休みに仲間とランチに行くときには、いつも疎外されている同僚を招待してみましょう。
新入社員が打ち解けづらそうだったり、孤立しているようならば、親切な対応で手を差し伸べてあげましょう。
自分が孤立した人になったとき、心がどう反応し、どうして欲しいか?また、どうして欲しくないかなどを予測して、対応できるようになれるとテロに限らず、社内での不正や不祥事等まで予防できるかもしれません。
4.テロについて正しい認識を持ってください。
テロの目的は、恐怖心をあおることです。ですから、テロに関する情報を正しく捉え、恐怖で生活できなくなったり、何も手が付かない状態にがならないようにしてください。
国民が、国内および海外での生じるテロ攻撃で死亡する確率は、約2千万分の1です。家族や友人、同僚がテロ攻撃への恐怖を訴えた場合は、この事を教えてあげましょう。
5.さまざまなテロについての資料を読んでみましょう。
出典:TED
■↓TEDのテロリズム関係の公演ビデオ
https://www.ted.com/playlists/188/insights_on_terrorism
※ビデオ右下のSubtitlesをクリックし、Japaneseを選択すると、すべて日本語で観ることができます。
■↓世界のテロ等発生状況 | 公安調査庁
http://www.moj.go.jp/psia/terrorism/index.html
いかがでしたか?
TEDでテロリストの父親の子供として育った、Zak Ebrahim(ザック エブラハム)さんが強調するのは、人や社会を憎み続け、自分が信じてしまった思想や宗教の指導者の指示で、誰かを無差別に殺したり、暴力的な行動を続けるのはとても過酷な人生の時間を過ごすことになると言うこと。
そして、自分以外を受け入れるようになってから、格段に生き方が楽になり、呪縛から解放されたように自由な気持ちになり、体調も良くなって、笑顔で多くの人々と共に毎日を過ごせるようになったこと。
テロリストが所属している組織は、あらゆる手段を使って「私たちのような素晴らしい生き方をしなさい」と強要し、外からの情報を隔離し、狭い価値観を保持させて、社会や周囲の人々を憎ませ続けることで、テロリスト達を自由に操ります。
今、世界のテロ対策で一番必要なことのひとつは、「テロリストを育てないこと」で、小さい頃から、多種多様な文化や人々の生活や価値観等を交流によって体験させ、他を排除するような偏った思想や思考、思い込みや憶測を持たないよう、自らの心を育てることだと思います。
日本ではローンウルフ的な犯罪者が日常的に潜在していることがわかっていて、いつ、どのような手法で、テロや犯罪行動に至るかわからない状態です。
もし、周囲や家族に危険思考や暴力的な言動が多い人が居る場合は、テロリストや犯罪者になる可能性が高いことが世界中で知られています。
もちろん、家族内で話し合えれば一番いいのですが、難しい場合は、まず、下記のような公的な相談サービスなどを受けてみましょう。子供のことを相談したり、自分が子供の心になって相談を受けてみたりしていくうちに改善への入り口が見つかるかもしれません。
■↓全国にある様々な相談窓口|こころの相談の窓口について
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/consultation/window/window_03.html
■↓子どものメンタルヘルス|こころもメンテしよう
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/parent/mental/index.html
みなで助け合って、テロリストや犯罪者を生まない社会を作っていきましょう。
「人は時間を掛けて、様々な人々と会い、心を開いて会話をすれば、宗教や民族、生い立ち、家族環境などの多少の違いはあっても人生に求めることは皆同じだということがわかる」Zak Ebrahim(ザック エブラハム)
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一般社団法人 日本防災教育訓練センター
代表理事 サニー カミヤ
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