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ラスベガス銃撃乱射事件

ラスベガスのマンダリンベイホテルで銃撃乱射事件発生

アメリカ西部ネバダ州ラスベガス中心部にあるホテルやカジノなどが入ったストリップ通り沿いにあるマンダリンベイホテルで、10月1日午後10時すぎ(日本時間2日午後2時すぎ)、フルオートの機関銃とライフルなど複数の銃を使った銃撃事件があり、約59名が死亡、約527名が銃創や避難時に重軽傷を負った。

現場には数分以内に30台以上の消防車と108名の消防士、警察官とスワットチーム、50台以上の救急車と100名を超す救急隊員が出動し、救命活動に当たった。

https://www.youtube.com/watch?v=VoyEjyZ7TMA

Tragic! Footage Of Las Vegas Shooting. #PrayForVegas出典:Youtube

以下、日本時間午前7時のラスベガス警察からの情報:
約59名が死亡、約527名が銃創や避難時に重軽傷を負った。
犯人は69才の白人男性。名前はSTEPHEN PADOCK(ステファン パドック)で滞在していた32階から乱射後、部屋にて自殺を図った。前科なし。テキサス出身。ネバダ州ラスベガスの北にある退職者コミュニティーに在住。パイロットのライセンス保持。銃の免許所持。テロリストグループや組織との関係もない。

ラスベガスのマンダリンベイホテルの周囲には約4万人の観光客が集まっていたと伝えられているが、乱射直後、向かい合ったホテルに銃撃音が響き渡ったため、どこから、撃っているのかわからず、ラスベガスの他のホテルからも音楽コンサートを楽しみにきた家族連れ約2万2千人が群衆パニックとなった。

不可解なことは、この犯人とされている69才の男性は、ホテルの部屋に
法律で所持が禁止されているフルオートの機関銃と多数の銃弾の他、ライフルなど、約500メートルの距離から攻撃し、殺傷する性能を持つ計10丁(約100kg)の銃や銃弾を持ち込んでいたこと。

どうやって、体力のない初老の男性が多数の武器を32階のホテルの部屋に持ち込んだのか?と保安官達は首を傾げている。


Shooter Spent Three Days In Vegas Hotel Room Before Shooting 出典:Youtube

犯人はチェックイン時、女性と一緒に2台の車でホテルに来たと告げていたことから、女性と一緒に武器を部屋に持ち込んだとされているが、複数回、駐車場と部屋を往復しなければ、持ち込めないほどの武器の数と重さから、他にも共犯者がいるのではないかと警察は捜査を続けている。

なお、犯人と一緒にラスベガスのマンダリンベイホテルへ来た女性は乱射が始まる45分ほど前、自分の車でホテルを去る際、近くに居たホテルの従業員の女性に、「もうすぐ、多くの人が死ぬことになる」というメッセージを残して走り去ったそうで、犯人の同居者とされている女性が犯行に深く関わっているらしい。

駐車場に停められていた犯人の車の中には爆薬も大量に積んであったことも伝えられている。

また、ラスベガス郊外の年金で暮らす低所得者のコミュニティーに住んでおり、自宅には18丁の様々な銃、手榴弾、手製の爆弾などが見つかったが、フルオートの機関銃だけでも2万5千ドル(約3百万円)すること。さらに、ライフルなどすべての武器の購入コストも2百万円以上掛かるなど、どうやって高価な武器を購入したのか?なども捜査中である。

STEPHEN PADOCK(ステファン パドック)の弟の証言:

‘My Brother Did This…I Couldn’t Be More Dumbfounded’出典:Youtube

「兄は兵役の経験も無く、今までに反社会的な会話もしたこともなく、武器に興味を示したことも無く、フルオートのマシンガンを所持して使い方を知っていたなんて信じられない。なぜ、こんなことを彼が起こしたのか、全く想像ができないということ。先日のハリケーンの後には、停電状態のことを心配したり、母親(90才)は大丈夫かと電話してきたのに、なぜ、多数の人を殺したのか?絶対に信じられない。兄の彼女のメリールーも母親をいつも気遣う優しい女性なのに共犯者とされていることも信じられない。兄は弟が好きなクッキーを送ってくるような、心優しい普通の人なのになぜ、こんな事件を起こしたとされているのか?誰かに仕組まれて、容疑者に仕立て上げられた違いない。兄の家の引っ越しを手伝ったときにも武器なんて無かった。」

32階のホテルの部屋から500mも離れた会場を狙撃
パリ同時多発テロのバタクラン劇場の時と同じように演奏中の演出と思わせるような乱射事件。ただ、今回、犯人の男性は、ホテルの32階に滞在し、部屋のベランダから500m先の道路を隔てた場所にある音楽コンサート会場に集まっている2万2千人をターゲットに、フルオートの機関銃による銃撃と、スコープを付けたライフル銃を使って俯瞰的に乱射した模様。

乱射が始まってからもコンサートのステージライトが観客を照らし続けていたことが、観客を狙う犯人にとっては都合の良い条件となったようだ。

容疑者のSTEPHEN PADOCK(ステファン パドック)は、自宅から同居者の62才の女性と一緒に2台の車に分乗し、大量の武器を持ち込んだことから、かなり前から、ラスベガスのマンダリンベイホテル周辺、コンサートの時間、観客数、射撃環境など、入念にチェックし、すでに滞在3日目だったことなど、かなり周到な計画的犯行と伝えられているが、警察は「容疑者がすでに死亡しているため、事件の背景など、詳しいことはわかっていない。容疑者と一緒にいたと見られる女の行方を探している」と記者発表している。

犯人はフルオート機関銃での乱射の他、ライフルや別の自動小銃で約4分半の間に、6回ほど弾倉を交換し、約600発以上を発射したと伝えられている。

結果的に多数の死傷者を出したホテルの環境と周囲の状況
このラスベガスのマンダリンベイホテルでは、家族向けのイベントとして、3日間にわたってカントリーミュージックのコンサートが行われており、犯人はコンサートの最後の歌の終了後に乱射を始めたそうだ。

・ラスベガスのマンダリンベイホテルの会場には約2万2千人が集まっていたため、乱射が始まった直後は、人垣が壁となって、撃たれても逃げられず、次々に撃たれるがままになってしまった。

・俯瞰射撃だったため、撃たれた人が様々な場所で倒れており、犯人が乱射を続けていたため、従業員や警備員も身を守るのがやっとで、避難指示や救出活動ができなかったようだと報道されている。

・なぜか、会場のすべての出入り口が閉鎖されており、パニックになった観客がゲートなどを押し倒す形で出口を作り、ホテルに面する通りまで避難した。

・他のホテルでも乱射事件が起こっているとか、爆弾が仕掛けられたなど、デマ情報が飛び交って、やっとの思いで会場から出ても、人々はどこに逃げていいのかわからず、混乱した模様。

・車に乗って避難を試みた観光客により数千台が一斉に、行き先も無く避難を開始し、周囲の道路は全ての方向で大渋滞した。

・乱射のニュースがラスベガス中に伝わった直後、各ホテルがメインロビーを閉鎖し、空港も閉鎖されたと伝えられている。

今後の対応についての記者発表内容の一部で、ラスベガスホテル協会は、今後、ホテルにチェックインする際、乗ってきた車の中や持ち込み荷物、宅配荷物などのすべてを金属探知機やX線装置で確認するよう検討しているそうだ。

消防と警察の活動内容
ラスベガス市消防局は、先着隊員が防弾ヘルメットとジャケットを着装し、警察の援護を受けながら、現場活動を行ったが、銃乱射の現場に遭遇した場合、乱射が続いている時、どのように身を守りながら、救命活動ができるのか?が下記のようなことが課題となっている。

・銃声が聞こえている間は、まず、できるだけ姿勢を低くして、人が少ない方向や身を守れそうな遮蔽物に向かって逃げるよう、安全な場所から拡声器などで避難誘導する。

・撃たれた場合は、その場で倒れ込まずに力の限り、安全な場所まで逃げ続けること。

・なぜ、犯人が狙撃するのに有利な、観客を照らし続けていた照明を消すことを思いつかなかったのか?

・乱射が続いている時、仲間が撃たれたら、動けるようであれば、その場ですぐに止血せずに、まずは、銃弾から身を守れる場所に向かって仲間を引きずってから救命処置を行うこと。

・乱射が止まった際、次の弾倉を装着する数秒の間に思いっきり走って銃弾から身を守れる場所へ逃げるよう指示。

・倒れている人に躓かないように逃げることを指示。

・できるだけ車で逃げないこと。渋滞に巻き込まれて、パニックになった運転手により、交通事故など2次災害に巻き込まれる可能性が高い。
など

現在も地元の第3次救急病院は大量の献血を必要としていることを発表し、数百人の人たちが献血のために並んでいる。

外務省が注意呼びかけ

■↓米国:ラスベガスのコンサート会場における銃撃事件の発生に伴う注意喚起
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C206.html

外務省は海外安全情報を出して、事件が起きたコンサート会場など現場周辺には近づかないよう呼びかけているほか、今後、アメリカへの渡航などを予定している日本人に対しても、不測の事態に巻き込まれないよう注意を呼びかけている。

アメリカに渡航や滞在している人は、最新のテロ事件情報を入手するとともに、公共交通機関や観光施設、それに、ショッピングモールなど人が多く集まる施設などを訪れる際には、周囲の状況に注意し、滞在時間を短くするなど安全確保に努めるよう求めている。

この事件をまねして犯行を起こすローンウルフテロリストも居るかもしれないため、警察はコンサートやスポーツイベントへ行く際には注意を呼びかけている。

日本ではフルオート機関銃などによる乱射はないかもしれないが、ほとんどの銃砲店は重厚なシャッターなどで強盗の予防したり、強固なロッカーやチェーンなどを使って簡単に盗難されないように銃を管理されておらず、以前から、テロリストの犯行前に狙われる可能性が高いと懸念されている。

たしかにテロのための予防を考え、準備していたらコストがいくらあっても足りないとは思うが、多数の人を短時間で殺傷する武器となり得る銃器の管理はしっかりと行っていただきたいと思う。

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一般社団法人 日本防災教育訓練センター
代表理事 サニー カミヤ
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