銃で撃たれないようにするには

銃で撃たれないようにするには

引き金が引かれてしまったら、銃弾をよけるのは、ほぼ不可能です。銃弾は非常に速いスピードで進むので、人がよけることはできません。しかし、以下のステップに従えば、銃で撃たれないようにできます。

手段1: あなたが直接的なターゲットでない場合

 

1.現場を離れてください。
他の人達がお互いに銃を撃ちあっている、もしくは誰かがあなた以外の人を撃っている場合、できるだけ早く、現場を離れることが大切です。もし、その場から逃げる事ができると思ったら、銃声を聞いたらすぐ、逃げ出してください。銃撃の場所がどこかは分からないけれど、安全が確保できる場所が近くにあれば、そこに逃げ込んでください。

 

2.自分の体をカバーできる場所を探してください。
逃げ道が見つからない場合は、自分の体をカバーできる場所が必要です。銃弾を通さない物の後ろに隠れてください。例えば、車やその他の頑丈な物が良いでしょう。二重壁やドアは、銃弾から身を守るには十分ではありませんが、銃撃犯に見つからないように隠れるには有効です。カバーできる物の後ろにいてください。そして、地面に伏せても、身を隠せるくらいの大きさの物陰が良いでしょう。地面に伏せることで、撃たれる確率が劇的に低くなります。

 

3.持ち物はその場に残して逃げてください。
逃げ出す時に、自分の持ち物を取りにいこうとしないでください。逃げ出す時間が大幅に遅れるので、犯人に気付かれる前に逃げ出せる確率が低くなります。とにかく逃げてください。自分の財布より、自分の身が大切です。

 

4.静かにしてください。
物陰に隠れるたり、逃げる際、できるだけ静かにしてください。ゆっくり息をして、泣かないようにしてください。銃撃犯に気付かれると、非常に危険です。近くの人と話したり、電話したりしないでください。もし可能であれば、携帯電話の音はオフにしてください。助けを求めたり、注意ひきたい時は、テキストメッセージを送ると良いでしょう。

 

5.動かないでください。
物陰に隠れたら、その場所にとどまってください。必要がない限り、あちこちのカバーの陰に移動しないでください。動かないでいれば、物音をたてることもないので、自分の存在に気付かれにくくなります。

 

6.バリケードを作って身を守ってください。
鍵のかかる部屋の中で、自分の身を守れる場所を見つけたら、入口にバリケードを作りましょう。ドアをロックし、重い家具でドアをふさいでください。できれば窓にカバーをし、ライトを消し、音がするものはオフにします。静かにして、できるだけ動かないでください。

 

7.助けが来るのを待ってください。
比較的安全な場所まで来たら、バリケードを作るか、少なくとも自分の身をカバーしてくれる物の下に入って、助けを待ってください。このような状況では、これが精一杯できることです。銃乱射事件は、3分以内で片付くケースが多いと言えます。このような状況が永遠に続くように思うかもしれませんが、長い間、助けを待たなければならないケースは稀です。

手段2: あなたがターゲットにされている場合

 

1.状況を見極めてください。
誰かがあなたを撃とうとしているならば、まず、その状況を見極めてください。銃口を向けられている時は、犯人のいう事を聞いて、指示に従ってください。ここで戦ってしまうと、その後の選択肢の幅が狭くなってしまいます。

 

2.可能であれば、逃げ出してください。
もし、追いかけられているならば、逃げ出せるために出来る事をしてください。もし、犯人につかまっていても、逃げるチャンスを見つけたり、犯人の気をそらすことができるならば、逃げてください。但し、逃げ出せる確率が高い場合だけ、挑戦してください。銃撃犯に背を向けると、撃たれやすくなるので、逃げる時は、ランダムにジグザグに走ってください(こうすることで、撃たれにくくなります)。可能であれば、犯人の視界を妨げるような状況を作ってください。例えば、消火器を噴霧するもの良いでしょう。

 

3.可能ならば、身をカバーできるものを探してください。
時間が足りず、完全に逃げ切れないとしても、自分の身をカバーしてくれるようなものを見つけるだけでもOKです。もし、犯人があなたを撃とうとしたら、自分の身をカバーしてくれる物の後ろに滑り込みましょう。

 

4.武器や気をそらせるものを探してください。
犯人に立ち向かうことになったら、武器として使えるものを探してください。重い物で、とがった角がある物が、良い武器になります。しかし、重いものでなくても、手に入りやすいものが他にあるならば、そちらを使ってください。

 

5.銃撃犯に話しかけてください。
どこにも逃げられず、どこにも隠れられない状況になったら、最後の手段として、銃撃犯に話しかけましょう。但し、命乞いをしたり、同情を求めることはしないでください。その代わりに、犯人に同情し、何を要求しているか聞いてください。犯人の手助けをすると申し出て、どうしてこのようなことをしているかを聞きましょう。こうすることで、助けが到着するまでの時間稼ぎができます。

 

6.撃つ準備をしている様子がみられたら、よけてください。
犯人が、撃とうとしている様子がみられたら、一番良いのは、銃口から身をよける事です。少なくとも、動けば、正確に銃を撃つのは難しいので、致命傷になる部位を外す可能性も高くなります。

手段3: 警察と会った時

 

1.警察と会ったことがない時は、サングラスや帽子をとってください。
車に乗っている時などに警察に止められ、警察が近寄ってくるまでに時間がある時は、(警察がよく居る場所に入る前など)帽子やサングラスは外してください。警察が、あなたの目を見る事が出来れば、緊張感も和らぎます。但し、警察が既にあなたや、あなたの近くを見ている場合は、あなたが動くと警察も警戒するので、サングラスや帽子を取るのはお勧めしません。

警察が、まだ、あなたを見ていない時に、サングラスや帽子を取りましょう。もし、このような動きをしたところを警察が見ると、銃を出すのではないかと勘違いされる恐れがあります。

 

2.両手を見えるようにしておきましょう。
車内または、通りにいる時は、警察に対して、両手が見えるようにしておきましょう。車内にいる場合は、両手を窓枠から出しておきます。通りにいる場合は、両手は少し上げて体から離しておきます。こうすることで、警察の警戒心も解くことができます。

 

3.できるだけ動かないでください。
必要以上に動いたり、何かに手を伸ばしたりしないでください。絶対に急に動かないでください。武器に手を伸ばそうとしていると勘違いされてしまいます。

 

4.落ち着いてください。
警察と口論したり、明らかに怒りを表していると、警官に思わせないでください。あなたの権利が侵害されていると思っても(そういうことはよくありますが)、警察につっかからないでください。対立が起これば、弁護士に頼んで訴訟をおこすこともできます。ですが、絶対にその場で警官と喧嘩をしないでください。

 

5.ゆっくり話してください。叫ばないでください。
警察とは、ゆっくりと穏やかに話し、声を荒げないでください。こうすることで、あなたが敵対心を持っていないと示すことができ、警官がパニックに陥らないようにできます。もちろん、警官は常に冷静でいるべきです。しかし、冷静にならず、あれこれ考えても、警官に銃で撃たれないようにはできません。

 

6.言われた事に従ってください。
「止まれ」と警官に言われたら止まってください。車外に出るように指示されたら、車外に出てください。両手を壁につけるように言われたら、そのようにしてください。前述のとおり、自分の権利を主張するのは、後回しにしてください。ここで無理に主張すると、警官が必要以上にストレスを受けて、あなたを撃ってしまうかもしれません。

 

7.警官に対し、何をしようとしているかを伝えてください。
どうしても動かなければならない場合は、常に警官に対して、自分が何をしようとしているのかを伝えてください。どうして、あなたが動こうとしているのか、どこへ行こうとしているのかを警官に知らせてください。そして、ゆっくり動いてください。警官には、穏やかな口調で伝えてください。こうすることで武器に手を伸ばそうとしているのではないかと、警官に誤解されずに済みます。

手段4: 危険な状況を避ける

 

1.治安の悪い地区には行かないでください。
犯罪や銃による暴力が横行している地区に行くのは、避けましょう。このような地区に、どうしても居なくてはならない場合は、できるだけ屋内にいてください。

 

2.治安の悪い地区は、すばやく立ち去りましょう。
治安の悪い地区で、戸外に出なければならない場合は、すばやく立ち去ってください。友人と一緒に、または一人で通りをウロウロしないでください。どうしても行かなければならない場所には、歩いて行かず、バスや車(友人の車、または自分の車)で行きましょう。

 

3.夜に外出しないでください。
犯罪率は夜間に上がります。暗くなったら、治安の悪い場所や、比較的安全だと思われる場所であっても、行くのはやめましょう。特に朝2時は、魔の時間です。屋内で、安全に夜を過ごしましょう。

 

4.目立つ服装は避けてください。
あるタイプの服装は、警官や怪しい近隣住民の目をひきます。着たい服を着てよいのですが、現実を変える事はできません。ギャングのテリトリーを通過する事が分かっているならば、ギャング色の服は避けてください。L.A.のある地区では、赤い服を着たり、ギャング風の服装をするのは賢明ではありません。

 

5.ドラッグ、ギャング、犯罪に関わらないでください。
ドラッグに手を出したり、ギャングに関わったり、犯罪に手を染めないでください。できれば、ギャングに近寄らないでください。ランダムに人を殺せば、ギャングの仲間になれるというのは嘘ですし、ギャング仲間に入ること自体、賢明とは言えません。このような危険な環境に身を置くと、銃で撃たれる確率が顕著に高くなります。

 

6.問題を起こさないでください。
かつて、賢者はこう言いました。「何もいなければ、何もおこらない。」問題を起こさなければ、困った状況にはつながらない、という意味です。誰かのステレオを盗んだり、誰かのガールフレンドと寝るというのは、賢い選択ではありません。トラブルを避けるため、愚行はやめましょう。

Q&A
Q: 銃を持ち歩く事を勧めますか?
A: いいえ。銃を使うトレーニングや講習を受け、許可や認証も受けていれば、どのような場合に銃を携帯するかが分かっているはずです。銃を持ち歩く前には、多くのトレーニングや練習を積み、適切な認証も受けていることが必要です。心配だからと言って、みんなが銃を携帯しても、訓練を受けていなければ、多くの命が脅かされることになります。

TIPS (ヒント)
・隠れている間に、石や道具などを拾っておき、犯人が近づいてきた場合は、それを使って犯人に反撃できるようにしておきましょう。

・とにかくやらなければならないことは、生き延びるチャンスを大きくすることです。もし、銃撃犯があなたに何かを求めたら、それに従いましょう。犯人が静かにしろと言ったら、静かにしてください。もし、あひるの真似をしろと言ったら、あひるの真似をしてください。とにかく何でも従い、救助または逃げ出せるチャンスを待ちましょう。プライドのために命を落としては意味がありません。

・もし、銃を持っていても、まだあなたを撃っていない場合は、犯人があなたを撃たなければならないような理由を与えない事です。犯人の要求に同意しているふりをしましょう。犯人が抱えている問題に同情するふりをしましょう。

・もし、犯人が至近距離でリボルバーを使っているならば、発砲前にシリンダーが回転しなければならないことを覚えておきましょう。つまり、銃をつかめる場合は、シリンダーが回転しないように持つようにしてください。但し、撃鉄が引かれていない状態でのみ有効な方法です。撃鉄が引かれているかどうかは、ハンマーの位置を見れば判断できます。ハンマーは、グリップ部分の上、シリンダーの後ろにありますハンマーが上がっている時は、撃鉄が引かれていないという事です。

・銃撃犯と話をする場合、常に目を合わせるようにしてください。目を合わせることで、人間同士のつながりが生まれます。誰か知らない人を撃つよりも、誰かと目を合わせたまま引き金をひくのは、かなりの決意が必要となります。

・セミ・オートマチック・ピストルの多くは、スライド(銃の上部)が前部分に乗っていない場合は、マガジンに弾が入っていないので、その時点ではあなたは安全と言えます。

・携帯電話を持っていて、こっそり警察に電話する時は、あなたが携帯電話を持っているということで、犯人を脅すようなことはしないでください。もし、あなたが携帯電話を持っていることを犯人が知ると、携帯電話を奪おうとするからです。

・ここに示している方法は、あくまでも提案なので、あくまでも常識に従い、警察当局の助けや指示、命令を優先してください。

・もし、犯人がハンドガンを使用している場合は、あなたと犯人の間の距離をできるだけ広げてください。映画とは異なり、ハンドガンは、正確に撃つことが非常に難しく、訓練をうけた狙撃手でなければ、離れた場所からターゲットを正確に狙って打つことはできません。

・撃たれるよりは、素早く弾をかわすリスクを取るほうが、どんな場合でも良いです。

・銃について事前にある程度の知識を備えておいたほうが良いです。少なくとも、どんな銃で狙われているか、1つのマガジンには最高で何個の弾が装填できるのか(近年のものだと、安全サイドで見積もって、7-15個くらいが装填できます)、またその効力を知っておきましょう。撃たれた人の多くは、あきらめてしまうことで死んでしまいます。9mmパラベラムか45ACPで撃たれただけだと分かれば、生き延びられる可能性もあると、あきらめる気持ちに歯止めがかかるでしょう。

・自己防衛用の武器を持ち歩く癖をつけるようにしましょう。例えば、折りたたみ式のナイフ、ブーツ・ナイフ、または自己防衛用ペンなどです。

・逃げる時は、ジグザグに動いて逃げましょう。動いている物に狙いを定めるほうが難しいからです。

・悪党や犯罪者の多くは、銃を撃つのがうまくありません。練習するような時間もあまりないので、運に任せて発砲しています。よって、不規則に動き続けると良いでしょう。

まとめ

実際にこのような事件に遭遇する可能性は希かもしれませんが、今、この瞬間に世界のどこかで起こっていることは事実です。どうぞ、真剣に捉えて、実力も身につけてください。

海外に支社を持つ企業の総務担当者の方で、自社社員を守るためにテロ対策、海賊対策、人質・拉致対策、要人保護対策などを真剣に準備する必要がある場合は、上記のような一般的な内容では不足です。
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一般社団法人 日本防災教育訓練センター
代表理事 サニー カミヤ
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